2020年10月27日
学校の教科書には、歴史的な事実が多く載っています。とても勉強になるのですが、我が国の経済がどのように紹介されていくのでしょうか。昔習ったものでは、戦後の経済復興が奇跡とまで言われ、各国のお手本になったことは言うまでもありません。ところが残念なのがこれからです。失われた三十年は、世界中でもとても有名なことのようです。はたしてこれは名誉なことでしょうか。
現在の我が国は、失われた四十年に向けて手堅い歩みを進めていると言わざるをえません。三十年やってきたことの失敗を、あと十年二十年続けてみても同じだからです。デフレで不景気の中の徴収率のアップ。本当は減らさなければならないのですね。不景気を起こしておいて、この後何年失策を続ければ国が滅んでしまうのか、壮大な実験であってはならないはずです。それでもまだ、彼らは続けるつもりのようです。硬直化した人間の頭というものは、すぐには切り替えることができないのです。残念ながら中枢に行くほど、硬直化の度合いが強いことを皆知っているために、希望を持てないでいるのです。
隣の大国
隣の大国はいくつあるのか、広大な海を挟むほどの遠方ではなく、すぐお隣のはなしです。大国はすでに二つあるように思えます。小ささや技術力の度合いなど、今まで軽く見られていたかもしれませんが、すでに一人当たりの生産性は抜かれているようです。この国にとってはチームを変えていく方がはるかにメリットがあるようです。数年後に統一をはたしてしまえば、あらゆるものは我が国より勝っているのではないでしょうか。経済の規模が縮小したままで、他を笑って見ていられるのもいまのうちです。失敗を恐れず、果敢に行動に移していく姿勢が我が国を上回るのは時間の問題なのです。我が国は十年後、それでもまだ緊縮財政を続けているというのが私の予想ですが、外れそうにないのが恐ろしいところです。