2020年12月03日
もしもこれができれば、という話をしていかなければならない時があります。現状に拘り認識を改めることができない時には、そんな仮定の未来を話さなくてはなりません。
通貨発行権は、既に効果的な使用の段階に話を進めていかなければなりません。一気に物事が前に進みそうなのは、デジタル通貨の発行の局面になってからでしょうか。自由貿易圏における決済の方法を考えると、わざわざ参加もしていない国の通貨をベースにするのはおかしな話です。デジタル円で即時決済の流れが作られなければなりません。そのためには、外国から購入する側も円をもっている必要があります。つまり現在ある通貨の供給量では、十分の一にも満たないのではというふうに思えてきます。大量に通貨を発行する必要が当然の流れとしてでてきそうです。
隣国では既に十五年くらい前から、そんなことをやっているでしょうか。途上国に突然東京より巨大な大都市が現れる背景には、そこでの隣国の通貨の動きが関わっているのです。まことに見事な、戦略的なお金の有効な使い方の見本と言えるのではないでしょうか。少しくらい見習っても良いはずなのに、先に進んでいた我が国は、既に途上国の後を追いかける状態になってしまいました。それでもまだ、認識すら改めることができずに、論外ともいえる一つの政策に拘っている様は、すでに憤りも感じることのない滑稽な喜劇でしかないのです。