2020年12月17日
会社や組織がぐちゃぐちゃになった時の再生の方法に欠かせないのは、整理整頓ということではないかと思っています。それでは、いったい何を整理整頓すればよいのでしょうか。
それはズバリ国の制度と法律です。機能していない法律や、やたらと細かすぎて活動の妨げとなっているものが多くあるのではと考えています。厳罰化し過ぎて周りを委縮させてしまっているものもどうでしょうか、考え直してみる必要があると思います。
規制緩和という言葉がありましたが、お金や地位がなければ、どうしてこんなに何もかもできないような世の中の法律になっているのでしょうか。ビジネスのチャンスというだけでなく、国民の一人一人の自由や幸福ということも考えていくべきではないでしょうか。
失われた三十年間は、やることが見当たらなかったので、ありとあらゆるものが厳罰化していったように思っています。経済成長の方向に目が向かなかったために、前を進むことよりも今ある法律を厳しくしてしまう方が簡単で、仕事をしているような感じになってしまっていたのではないでしょうか。本当に厳しくしなければならなかったのは、他国への情報の漏洩など難しいことには何も触れることができなかったという印象が残っています。
こうして考えていくと、国会というものの本質的な仕事が見えてくるようです。明治の頃に欧州を模倣して、戦後米国の占領の下で様々な法律が作られたとは思います。人から与えられたものをただ身に着けているだけではなく、そろそろ自分たちで作り直していく必要があります。そうです、時代に合った新陳代謝が必要だったんです。