2021年04月25日
治世の能臣とは三国時代の英雄の一人を表現した言葉だったと思います。世界的な混乱と乱世の世の中にも能臣はいるようです。
我が国のトップは残念ながら器量は小さく視野も狭いといった状況ですが、その中でも素晴らしいサポートを見せてくれる方がいます。日頃の会見では控えめにして、能力のないトップの機嫌を損ねていません。ところが、大切なことに関しては無理な要求も受け入れず、ここぞという時に決断や思慮を促してくれています。見事というより他はありません。乱れた世の中にも能力と決断力を兼ね備えた人がいることが分かります。
もしも変異株による拡散の祭典となってしまった場合に、その責任をとれないばかりか、今までわが国がしてきた国際貢献がすべて水の泡になってしまうからです。国力のない途上国から関係者を招き入れて、感染に気付かないまま帰国となってしまったら。ワクチンも薬も医療も本当に乏しい状態でその国に感染が広がってしまえば、多大な犠牲者を出してしまうことが分かっているからです。数十年と積み重ねてきた我が国の国際貢献がすべて逆の結果になってしまうのです。世界中に不幸の原因を蒔いてしまう祭典など、見栄と利権の象徴の結果でしかないのです。危険な祭典を強行する意味というのは、まさにそういうことなのではないでしょうか。