2014年04月18日
今日は急に肌寒くなり、冬の頃の気温に戻ってしまったような一日でした。朝から雨も少し降っていて曇りの空模様でしたが、春が過ぎてあっという間に初夏が訪れてしまうよりも、少しだけ季節が戻ってくれたことを嬉しく感じたように思いました。
初夏の頃がやってくると、梅雨となり夏の季節がすぐにやってきてしまいます。また冬の頃の趣を楽しめる頃になるまでは、半年以上の月日を待たなければなりません。
古都のお寺を散策していると、季節の花や草木の緑を楽しむことができます。日本建築のある庭園には歴史のある古木などが生えていることも多く、古木の持つ風情や風格を楽しむのもよいものです。
先日訪れたお寺には、樹齢が二百年を越える花海棠の木があり、満開の頃をやや過ぎてちょうど散り際の桜のような景色を見ることができました。
お寺にはいろんな季節の花があり、どれもよく庭師の人が手入れをしている様子です。春だというのにこの季節独特の春紅葉も美しく生い茂っています。石灯籠のある日本庭園に、春紅葉というのもなかなか面白いものです。
お寺の山門をくぐって少しするとふわりと花の香りがします。薄っすらとして分かりづらいのですが、青林檎のような爽やかな薄甘い香りです。どこから花が香るのか最後まで分かりませんでしたが、やはり花海棠の花の香りだったのでしょうか。
若い人を指導育成しなければならない立場にあると、なかなか歯がゆいような場面もあり、相手の成長を見ながら時間をかけて適切に指導していくことの難しさを感じることもあるものです。それでも良い方向に成長してくれたときの喜びは、苦労を重ねた時ほど大きく感じられます。
年齢を重ねていくと、自分自身の可能性はどんどんなくなってしまうものですが、相手の話や気持を考えることができるようになったりと、不思議なこともできるようになってきているようにも思います。どんなに世の中の環境が変わろうとも、私達の先輩達のように立派なお花を咲かせることができたら素晴らしいのではないかと考えていました。