2013年11月26日
今日はいつもよりもだいぶ暖かくなりました。日中は動いていると少し汗が出てくる感じです。お天気もよかったので、お出かけやお散歩に出かけても気持ちがよさそうです。
平野部でも紅葉が最盛期から終盤の季節となり、強い風が吹くとそろそろ落葉も始まっているようです。私もなんとかシーズン中に紅葉を見に出かけたいと思ってはいるのですが、なかなかそうもいかなそうです。
もうすぐ冬の時期を迎える頃ですが、そんななかでも少しだけ嬉しい知らせも届いています。秋の桜の十月桜や冬に咲く桜がまだ咲いているみたいです。ぜひシーズンのうちに見に行ってみたいと思っています。
冬の頃の思い出といえば、静かな山のお寺で蝋梅の花を見たのを憶えています。真冬の寒い頃で、咲いている花も少なく、観光のシーズンからは遠ざかっていたためか、お寺に訪れる人はまばらでした。体が冷えて随分と寒いのだけれど、少しだけ日差しが出てきて、綺麗な黄色い蝋梅の花を撮影することができました。
蝋梅の花は寒さに耐えるためか、肉厚で花弁にはすこし透明感があります。ちょうど日が差してきた時に、満開の蝋梅の花に日が当たり、たまたま逆光で撮影した蝋梅の木の写真は、まるで春の桜吹雪を思わせるかのような、とても美しいものでした。
蝋梅のあるお寺は、梅雨の頃には紫陽花や花菖蒲が咲くことで知られている、景観の美しさでも有名なお寺です。蝋梅の花が見せてくれた一瞬の美しさに春の桜を感じた私は、なぜこのお寺に蝋梅の木が沢山植えられているのかを、少しだけですが分かったような気がしました。
真冬の厳寒の中で見た蝋梅の花は、やがて暖かい春がやって来ることを教えてくれていたのかもしれません。