2020年10月26日
ついこの前の大雨の時に、いつ決壊するのではと心配して見ていた人も多いのではないでしょうか。弱点ともいわれていた部分で、急成長の歪がきっとそこに現れると考えた人もいたようです。それでも、言われているようなことはきっとないなと考えていたのですが、中の鋼板に日本の技術が使われているようだったからです。調べてみて分かったのですが、日本刀の刀鍛冶の技術や、数百年前の鉄砲伝来時の複製能力など、我が国の技術力は昔から高いものだったからです。
急激な経済成長に対する崩壊説や技術力でやや劣る隣国の失敗なども、傍から見ていれば弱点のように思われがちですが、我が国の財政と租税の失敗からしっかり学んだ経済政策には崩壊などなく、訳の分からない失敗ばかりしている隣国でさえかなりの成長をして我が国を追い抜こうとしているのです。
では、傍から見れば分かりやすい我が国の弱点とは何でしょうか。それは古い考えに縛られるあまり、状況に見合った政策をとることができない硬直化した中枢の考えではないでしょうか。デフレなのに緊縮財政を行いますます経済が回らなくしてしまうこと。景気を良くしたいのに、消費を抑制するのに効果的な政策を行いますます景気を冷え込ませてしまうこと。少子化を少しでも解消したいのに、ますます国民が貧しくなり一人一人の生活もままならない状態にしてしまうこと。失策はきりがありません。
傍から見ていれば楽しいものです。手を加えずとも勝手に自滅していっているからです。経済制裁を受けて苦しくなっている北の大国などは、我が国から見ればもっと弱ったところで領土問題といきたいところですが。向こうから見れば勝手に自滅していくばかりでなく、資源の乏しい国が高齢化して自己決定さえきちんとできなくなっていれば、もっと弱らせておいて完全に問題を諦めさせようと思っています。そんな中でまた間違った政策を打てば、資源のない国がどこまで持ちこたえられるかと楽しんで眺めていることでしょう。唯一の救いは、ネットの中の玉石混合の情報の中にも考え方の変化が見られることではないでしょうか。